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妥協しない。追求する。
49%の論理と51%の感性で、
最高のホテルをつくりたい。

岡本 卓巳 / 観光ビジネス開発部 /
2013年入社

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大学時代は都市文化の変遷を研究していました。

 「若手でも裁量権の大きな仕事ができます」という会社は数多くあります。
 たとえば、誰もが知るランドマークの大規模開発。百人規模で人が関わる中で、駐車場担当になったとします。裁量権は発揮できるかもしれませんが、全体の中のごく一部なのではないでしょうか。
 たとえ小さくても全領域に関われる仕事がしたい。だから私はヒューリックへの入社を決めました。
 大学時代は都市と都市文化の変遷について学びました。主にパリ、ロンドンの都市史を研究。特に国などの権力側の視点で語られるものではなく、都市に暮らす民衆の視点から見る都市の構造、文化に興味がありました。都市というものは、建物だけでなく政治、経済、文化、芸術など色々なものが重なりあって形成されている。ある意味で都市は、人間の活動や精神の発露として捉えることができる点が面白いと感じていました。
 独自性の高いことに積極的に取り組むヒューリックなら、こうした豊かな文脈も汲んだ新しいことができるかもしれない。そんな期待もありました。

入社3年目のある日、新会社を設立することに。

 入社2年目。THE GATE HOTEL東京の開発プロジェクトは、ホテルコンセプト・ターゲティングの検討から事業計画の策定、設計・インテリアデザインの検討まで、ホテル開発の一連の流れを主担当として経験しました。
 旅館ふふシリーズを始める時は「合弁会社を作るぞ」という指令があり、「そもそも会社はどうやって作るの?」というレベルからのスタートでした。会社設立だけでなく、M&Aや増資も経験。財務・オペレーションまで細かく見ていき宿泊料金や賃料を決める、関係者各位と連携を図りながら動く、タフな経験の連続でした。
 また、ホテルの「価値」を考えぬく中で、人は何にお金を払うのかという根本的な問いについてよく考えるようになりました。オフィスビルや住宅なら駅徒歩何分でこの施設だからいくら、とある程度はじき出せる。しかし、ホテルはその方程式に頼れません。サービスがいいとか、感性をゆさぶられる佇まいとか、曖昧な要素も含めて複雑に絡み合ってできている。だからといって感性ばかりを重視すると儲からないといった事態も起こりうる。
 私のモットーは「49%の論理と51%の感性」。
 均衡を破る1%は理屈ではなく心を動かす感性に懸けたいという願いも込めた言葉です。

  • THE GATE HOTEL東京(客室イメージ)

  • ふふ河口湖(ロビー)

「自分のサインを入れられる絵を描け」

 そもそもなぜ不動産会社で働くことを決めたのかというと、やはり街が好きだからです。そして人を豊かにしたい。これから日本の人口は減少し、パラダイムシフトが起こりうる時代になる。退屈な安全策では残っていけないと日々感じながら仕事をしています。
 そのような折、会長の西浦に「自分のサインを入れられる絵を描け」と言われたことがありました。「自分の仕事だと誇りを持てる仕事をやれ。そうじゃない仕事はするな」と。
 大久保のインタビュー記事にも登場する京都の廃校になった小学校のプロジェクトは私も関わっています。桜並木を抜け、橋を渡る。古びた建物に初めて足を踏み入れた時、鳥肌が立ちました。“自分のライフワーク”と考えたくらいの衝撃を受けるとともに必ず最高の仕事にしたいと決心した瞬間でした。
 こんな感情をお客様にも与えられるようなホテルをつくる。そのためには、過去の使い古された不動産の常識では通用しない。私の試練の日々は続きます。

  • CAREER #05

    岡本 卓巳 /
    観光ビジネス開発部

  • 2013年新卒入社。高校時代に水球の県選抜メンバーに選ばれるなど体育会一色の青春時代を過ごす。入社後は開発事業部で公有地活用等を担当。入社2年目に配属された観光ビジネス開発部は、不動産の売買を行うような部署とは異なり、初の観光事業企画のみを専門に行う部門として創設された。実質入社2年目で新部署を引っ張るポジションに就く。THE GATE HOTEL、旅館ふふシリーズ、京都の元立誠小学校のプロジェクト等、同部署の主要プロジェクトの全てに関わっている。