お客さまへの取り組み

基本的な考え方

安全性・環境性・利便性に優れた建物を提供し、新たな付加価値の創造に取り組んでいます。更に様々な災害を想定し、その対策を整えるため、ビルの構造上の対策だけでなく、運営面や管理面でも対策を講じ、見直しを行っています。

【2019年度の実績】

顧客満足度 98.1 %

竣工した新築物件で、新耐震基準を満たした建物の比率 100 %

お客さま満足度向上に向けた取り組み

当社が保有するオフィスビル・店舗・住居などはお客さまの社会活動の基盤となるため、お客さまに安心・快適をお届けするという理念のもと、絶えずクオリティの向上を目指しています。入居されているテナントのお客さま、そしてビルを訪れる方など建物を利用するお客さま全てに満足していただくため、きめ細かな品質管理・丁寧なメンテナンス・資産を守るセキュリティなど徹底してこだわっています。
また、用途、規模に応じて、バリアフリーに配慮したビル設計を行い、安心・快適に利用できる建物の提供を行っています。

TOPICS

「ヒューリックスクエア東京」が、2019年度グッド
デザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)
を受賞

当社の重点エリアである銀座において、フラッグシップビルとして2018年に竣工したヒューリックスクエア東京。現在、地下1階から3階は計5テナントが入居する
商業施設、4階から13階は自社ブランドのホテルであるザ・ゲートホテル 東京 by HULICとなっております。
周辺環境の特性を理解した上での効果的な建築デザインが評価され、この度2019年度グッドデザイン賞を受賞することができました。

所有ビルの品質の維持・向上と質の均一化

管理会社と定期的に管理状況報告会を実施

管理会社と定期的に管理状況報告会を実施し、法令を含めた業務の履行状況の確認や、ビル内で発生した不具合に対する措置結果等を含めた、ビル内における諸問題の報告を受け、管理・運営全般にわたる品質の維持・向上と質の均一化を図っています。

管理会社の品質評価の実施

毎年、各管理会社の業務の履行状況について評価を行うとともに、評価結果について各管理会社にフィードバックし、管理の質の維持・向上と各管理会社の質の均一化を図っています。また、評価結果は、不動産外部委託管理規程に基づき、管理業務委託継続の可否の判断材料としています。

<具体的な主な評価内容>
- 契約仕様に定められている、ビルに課せられた法令を含めた建物・設備の維持保全業務が、計画的に取りこぼしなく実施されたかの確認。
- 計量メーター等の法定期日の更新や、所轄監督官庁への提出義務のある点検結果報告書の提出状況等を含めた法令順守状況の確認。
- 法定点検により指摘された不具合を含め、突発的に発生した不具合が遅滞なく整備されたかの確認。

安心・安全で快適な執務環境の継続的な提供

建物・設備の予防保全の計画的な実施

ご入居のテナント様に対し、安心・安全で快適な執務環境を継続して提供するために、法令で定められた建物・設備の整備や、省エネ設備・最新の設備への積極的なリニューアルに加え、建物・設備に不具合が生じる前に手厚い予防保全工事を実施するなど、建物・設備の改修・更新を毎年計画的に行っています。

管理会社との管理状況報告会

災害時における取引先との連携・協力

災害時には、不動産管理会社とインターネットを活用した安否・被災状況確認システムを導入して情報連携し、被害状況の迅速な確認をすることとしています。さらに各ビルの施工会社とは
有事協定を締結して、復旧対応で協力を行うこととしています。

顧客満足度調査の実施

当社保有の物件に入居していただいているお客さま(テナント)に対して、ビルを快適にご利用いただくために、年に1回、顧客満足度調査を実施しています。調査項目はビルのハード面・ソフト面のほか、お客さまが日頃から感じている点などについてご意見を伺います。
ご回答いただいた内容を確認させていただき、そこからお客さまの潜在的なニーズを含めて把握し、改善に活かしています。
2019年度の調査でも、満足度98.1%(2018年度は93.7%)と、引き続き高い評価をいただきました。これは、計画的な設備メンテナンスや、お客さまからのご要望、ご意見に対して迅速に対処していることなどが評価されたものと考えられます。また、ご意見・ご要望があった事項については、担当者から個別に説明・対応を実施しました。

耐震診断と耐震補強の徹底

日本は世界有数の地震大国であり、不動産事業を営む当社にとって、地震対策は最重要項目の1つと位置づけています。入居されているお客さまが安心して社会活動を行っていただけるよう、建築物の耐震安全性確保に取り組むことが、当社の責務であると考えています。

耐震診断・補強工事、構造計算の妥当性確認

1981年に改正された新耐震基準以前に建築されたもの全て(※1)について耐震診断を実施し、耐震基準をみたさないと判断された物件の全てについては、耐震補強工事を実施しました。また新耐震基準以後に建築されたものについても、再確認の必要があると判断したオフィスビル(※2)について構造計算を再チェックし、構造設計の妥当性を確認しました。

  • ※1 壁式鉄筋コンクリート構造の建築物、取り壊しが確定している建築物を除きます。
  • ※2 構造計算を行った設計事務所が既に廃業しているなど、構造計算が適切であることを再確認できないオフィスビルなどを指します。
免震装置
鉄骨ブレースを用いた耐震補強
(高樹町センタービル)

免震・制振構造の積極的採用

大規模な地震が発生しても人命・施設機能を守るため、当社では高い耐震性能を新築物件に課しています。高い耐震性能の確保のためには、免震構造または制振構造が有効であり、これらを積極的に採用するとともに、その他の手法も用いて耐震性能を高め、お客さまの生活を守り、事業継続に貢献します。

免震構造について

アイソレータという機構で建築物と地盤の縁を切ることにより地震エネルギーを吸収し、揺れを減衰させる構造です。揺れの大きさは、一般の耐震構造と比べて1/2~1/10程度になります。また、上階と下階の揺れ方にほとんど差が生じない点も特徴です。例えば、仙台に竣工した地上24階建ての共同開発ビル「仙台ファーストタワー」は地震の多い仙台地区でも数少ない免震構造ビルで、その安全性への姿勢には高い評価を受けています。

制振構造について

制振構造とは、建物内に配置した制振部材により、建物内の地震エネルギーを吸収する構造で、揺れの大きさは一般の耐震建築物の1/2〜1/3程度となります。免震構造と組み合わせてさらに安全性を高める場合のほか、土地の形状などの制約によって物理的に免震構造が採用できないケースで優先的に採用しています。当社では、オフィスだけでなくホテルや商業施設においてもこの手法を取り入れています。

液状化対策

東日本大震災後、東京湾湾岸部などで広範囲にわたって液状化現象が発生し、建物が傾き、沈むという被害が生じました。当社保有ビルと液状化マップを照らし合わせた結果、8棟のビルが液状化の可能性がある地盤に位置しています。これらの建物には、敷地の地盤に応じた適切な建築基礎が計画されているため、当社物件への液状化による顕著な被害はないと考えられます。

水害への対応

水害により電力設備等が損傷した場合、ビルを利用する上で不可欠な電気の供給が停止するおそれがあります。保有ビルのうち、受変電設備や自家発電設備を地下に設置しているビルについては現状を調査し、昨今の気候変動による局地的な豪雨による洪水や大地震時の津波に襲われる場合に備えて必要な浸水対策の実施を検討しています。

責任あるマーケティング

当社は企業行動原理として、「お客さまに誠心誠意、親切の心を持って接し、真摯な姿勢でご要望に耳を傾けるとともに、高機能、高効率そして高品質のサービスを提供する」ことを掲げ、お客さまとの良好な関係構築に努めています。また、営業活動を行う上で、必要な許認可等を取得し各種業法により定められた事項を遵守しています。
更に、重要な会社情報については、「開示統制規程」に則り、事実に基づいた正確で分かり易い情報発信を行うように努めています。また、広く社会の皆さまに当社を身近に感じていただけるようホームページの作成や適時のニュースリリース、駅構内の看板設置など各種媒体による発信を実施しています。

社会的課題の解決に向けた3Kビジネスの推進

高齢者・健康ビジネスへの取り組み

高齢化の進展に伴い、介護や医療といった分野に対する社会的要請が高まると予想し、高齢者施設や病院、納骨堂などの開発を積極的に推進するとともに、健康・生きがいといった分野でのアクティブシニア事業への取り組みも⾏っています。

社会的ニーズが高まる高齢者施設では、当社の先駆的な取り組みによるノウハウを活かし、早期に居室数5,000 室を達成することを目指しています。

  • 高齢者施設 所有物件数 44件
  • 高齢者施設 室数 3,400室

(2019年12月31日現在)

事例1
トラストガーデン荻窪

銀行社宅跡地を有効活用するCRE 事業*として、地域ニーズに対応した資産価値の最大化を実現した老人ホームを開発し、2019年7月に竣工しました。環境配慮として既存樹木を保存し、屋上の太陽光発電パネルから共有部照明への電力配給を行っています。照明機器はすべてLED 照明を採用し、省エネに取り組んでいます。また、緑を配置した歩道状空地・広場状空地を整備し、地球環境にも寄与しています。
安心・安全への配慮として、建築基準法で定められた基準の1.25倍相当の耐震性能を確保し、非常用電源装置とゲリラ豪雨等に対応した雨水貯留槽を設置しています。

  • *CRE事業 : Corporate Real Estate 事業の略で、民間企業が保有する不動産を活用し企業価値向上の戦略をサポートする事業
  • トラストガーデン荻窪 外観
  • 屋上の太陽光発電パネル
  • 庭園

事例2
スマートシニアハウジング構想(AI・IoTを活用した新たな介護ビジネス)

【取り組む背景】

現在、介護業界は深刻な人手不足となっており、業務効率化、離職率の低下が喫緊の課題となっております。また、高齢者施設においても睡眠、呼吸、脈拍等のデータ管理や認知症予防等、入居者のQOL(Quality Of Life)向上への取組が重要視されています。

【概要】

当社では、介護事業者やベンチャー企業等との連携により、AI・IoTを活用した最先端の高齢者施設(以下、スマートシニアハウジング構想)の提供を行い、介護分野における新たな事業開発やブランド構築を目指します。
第一弾として、当社はエコナビスタ(株)(代表者:渡邊君人)が開発した見守りセンサーを、(株)チャーム・ケア・コーポレーションが運営する当社所有の高齢者施設に順次導入を開始します。更に、2021年4月竣工予定の当社所有・同社運営の高齢者施設に、見守りセンサーを中心に先進的な複数のプロダクトを融合したプラットフォームを導入、スマートシニアハウジング構想のさらなる高度化を目指してまいります。また、他の介護事業者との連携も進めていく予定です。

観光ビジネスへの取り組み

年々増加傾向にある外国人観光客や高齢者者層の受領を獲得するべく、自社ブランドの
ホテルや高級旅館の運営を行うほか、ホテルアセットの取得を行っています。

  • 宿泊施設 所有物件数︓39件*
  • 宿泊施設 室数︓8,200室

(2019年12月31日現在)

  • *リート拠出分を含む

事例1
ゲートホテルブランドの展開

「THE GATE HOTEL」のブランドで展開する自社直営ホテルは、浅草、銀座・有楽町に続き、2020年は7月の京都に続いて、2020年11月には両国に開業する予定です。

THE GATE HOTEL 京都高瀬川 by HULIC

事例2
高級温泉旅館「ふふシリーズ」の展開

個人旅行に対する需要が増加する中、当社では高級温泉旅館の取得・開発を推進しています。これまでに「箱根翠松園」「熱海ふふ」「ATAMI海峯楼」「ふふ河口湖」「ふふ奈良」を開発・ 開業しました。今後は日光、京都、強羅で開発を予定しており、10件程度を目処に「ふふシリーズ」を展開していく予定です。

2020年6月に開業したふふ奈良
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