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第13回ヒューリック
学生アイデアコンペ
THE 13TH HULIC
STUDENTS IDEA COMPETITION

THEME
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新橋 ~シン・駅~


今回のヒューリック学生アイデアコンペの敷地は新橋です。

新橋の歴史は江戸時代に遡ります。江戸時代初めに整備された東海道の起点を芝から日本橋に移すため、汐留川に架けられた新しい橋―新橋―が地名の由来と言われています。このエリアは重要な交通の要所として発展し、周辺には武家屋敷や商家が立ち並びました。明治時代に入ると、1872年に日本初の鉄道が新橋~横浜間に開通し、新橋駅が誕生しました。この駅は日本の鉄道発祥の地として発展し、現在はJR・東京メトロ・都営地下鉄・ゆりかもめの4線が乗り入れるターミナルとなっています。新橋駅西口にあるSL広場は、交通の要所として発展してきた新橋のシンボル的場所として多くの人に親しまれています。

一般的に駅前広場は、鉄道と道路交通(バス、タクシー等)を結ぶ交通結節点として整備されたパブリックな空間であり、待合せ、休憩等様々に利用される場です。対して、新橋の駅前広場は、戦後国内最大の闇市だったこの場所を復興事業の一環として都市計画決定後、再整備したものです。現在の新橋は、整然とした表通りと中小ビルが混在する裏通りとの対比によって独特の雰囲気を持っていますが、SL広場も交通結節点としての機能より、新橋独自の街並みを醸成する役割の一端を担っていると言えます。

一方、「駅ナカ」という言葉に代表されるように駅内部の機能も多様化しています。もともと立ち食いソバやキオスクで始まった駅の小規模店舗は、駅ビルやステーションデパートへと発展しました。新橋駅の近くには高架下に展開する日比谷OKUROJIがありますが、東京駅のグランスタ東京、品川駅のエキュート品川に比べると、周辺が「サラリーマンの聖地」としてにぎわっている割には新橋駅の駅ナカは少々寂しいのかもしれません。

今回の対象敷地は新橋2丁目の非常に視認性の高い角地の一街区です。外堀通りを西へ行くと開発の続く虎ノ門のオフィスエリア、東側は日本を代表する商業エリアの銀座、北側には日比谷公園が広がります。このような様々なエリアの結節点ともいえる場所に、現代の様々なモビリティ(EV、自転車、車イス等)と来訪者との結節点となる場所を計画してください。交通の要所として発展してきた新橋に、個性豊かな賑わい空間によってヒトとエリアの結節点となり収益を生む建築―シン・駅―をデザインしてください。

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