Hulic

第12回ヒューリック
学生アイデアコンペ
THE 12TH HULIC
STUDENTS IDEA COMPETITION

THEME
テーマ

「未来のGINZAライフ」


今回の敷地は、日本を代表する商業地であり、ヒューリックにとって最重点エリアでもある「銀座」です。

ハイブランド店舗が立ち並び、多くの人々が「高級」「優雅」などのイメージを抱く大人の街です。一方で、銀座は明治以降、日本の新しいカルチャーを発信してきた街でもあります。ファッションではみゆき族のアイビールック、食文化では木村屋のアンパン、資生堂パーラーのアイスクリームソーダ、煉瓦亭のオムライスなどなど…。海外からの新しいカルチャーも銀座から広まりました。マクドナルド、スターバックス、Appleなどは銀座に日本の第1号店を出店しました。また、新しいビルディングタイプも銀座から生まれています。煉瓦街、全館土足入場式デパート、Ginza Sony Parkなどです。ヒューリックも日本初の木造高層商業ビルを銀座で実現させました。

日本人のライフスタイルは、テクノロジーの進歩やコロナ禍による影響で変化しています。かつては、住居は都市型と郊外型に二分されていましたが、現在では職場と住居の関係が空間的にも時間的にも多様化しています。テレワーク、ワーケーション、郊外型サテライトオフィスなど都市部に依存しない生活様式や職場環境が誕生しました。一方で帝国ホテルに長期滞在するサービスアパートメントプランのように、ある意味「超都市型」ともいえるライフスタイルも誕生しています。今後、労働人口減、少子高齢化などの人口変動に伴って、以前の常識にとらわれない自由なライフスタイルが次々と生まれてくる可能性があります。

銀座の街並みは、新宿、渋谷、六本木などの超高層ビル街によってアウトラインが形成された街区とは違った味わいを見せています。ここでは、江戸時代、関東大震災後、東京大空襲後などにつくられた部分が幾重にも重なり、調和し、上品で優雅な街並みを作り出しています。かつて槇文彦氏は「見えがくれする都市」の中で、空間が幾重にも重なり奥行を感じさせる日本の都市空間、住環境の特徴を「奥性」というキーワードで考察しました。銀座の街並みは江戸から東京への歴史の中で、まさにこの「奥性」という日本人独自の美意識を演出している都市空間と言えます。

今回の対象敷地は銀座2丁目の中央通りから内側に入った場所に位置しています。また、この扁平な形状は60間街区が路地で区切られて形成された江戸時代の街区の特徴を色濃く残しています。今回はこの敷地に日本の新しいライフスタイルを先導する場を計画してください。江戸から東京へと年月をかけて作り上げられた銀座の都市風景にふさわしい建築デザインを期待します。都市と生活との関係が多様化する中、日本の都市空間を象徴する銀座から発信する新しいライフスタイルー「未来のGINZAライフ」-を提案してください。

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