
今回のヒューリック学生アイデアコンペの敷地は渋谷です。
渋谷という街を俯瞰してみると、その構造が都市計画による碁盤の目ではなく、渋谷駅を取り囲む谷と台地という自然の地形により形づくられていることが分かります。
駅を中心に放射状に広がり、暗渠の上の在りし日の川の流れに沿って、坂道を登り、Y字路で別れ、細かい路地を巡り、予想外の場所に繋がる。
こうした自然の地形の生み出す複雑な街路構造と、それによって切り取られる不定形な街区が「渋谷な」街です。
今回のヒューリック学生アイデアコンペでは「渋谷な」をテーマに掲げたいと思います。敷地は、井の頭通りのY字路の付け根から公園通りへと登る斜面に面した一角を想定します。高低差がある上、複雑な形状を持ったまさに「渋谷な」敷地です。吹抜やスキップフロアといった従来の建築手法だけでなく、自由な発想によってこの敷地を有効に利用してください。現在の渋谷の先にある、「渋谷な」建築を提案してください。