Hulic

第6回
ヒューリック
学生アイデアコンペ

ANNOUNCEMENT OF THE RESULTS
結果発表

第6回審査結果発表

「HULIC & GINZA6」をテーマに開催された第6回ヒューリック学生アイデアコンペは、2018年10月14日にヒューリック本社にて公開2次審査を実施し、プレゼンテーションと質疑応答、審査委員の議論を経て、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、佳作6作品が決定しました。(応募総数点121)

最優秀

hlc-227

受賞者

  • 登録番号:hlc227
  • 作品名:GINZA show wall
  • 氏名:佐藤康行 / 河鰭 公晃 / 酒井 健太郎
  • 学校名:東京理科大学院 理工学研究科建築学専攻

優秀

hlc-38

受賞者

  • 登録番号:hlc38
  • 作品名:集散的銀座空間~ヒューマンスケールな都市体験~
  • 氏名:田中幹大 / 宮崎勘太
  • 学校名:千葉大学 工学部建築学科
hlc-171

受賞者

  • 登録番号:hlc171
  • 作品名:GINZA ZERO
  • 氏名:成 潜魏 / 楊 瑞
  • 学校名:東京大学 社会文化環境学専攻 / 安徽理工大学 建筑学科
hlc-218

受賞者

  • 登録番号:hlc218
  • 作品名:Iridescent complex(虹色のコンプレックス)
  • 氏名:趙 卓君 / 李 姗霓
  • 学校名:中国美術学院 建築設計

佳作

hlc-85
  • 登録番号:hlc85
  • 作品名:The GINZA
  • 氏名:木之内 諒 / 原 寛貴 / 松田健吾 / 駒澤直登
  • 学校名:東京電機大学大学院 未来科学研究科 建築学専攻
hlc-92
  • 登録番号:hlc92
  • 作品名:銀座六丁目の立体路地
  • 氏名:Cullen Yoshihiko Fu / 平田 柳
  • 学校名:カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院 建築都市学科建築都市I専攻 / 東京理科大学 工学研究科建築学専攻
hlc-109
  • 登録番号:hlc109
  • 作品名:銀座ヶ丘六丁目
  • 氏名:櫻田康太
  • 学校名:東京藝術大学大学院 美術研究科建築専攻
hlc-134
  • 登録番号:hlc134
  • 作品名:GINZA CONDENSER
  • 氏名:河野茉莉子 / 平林航一
  • 学校名:早稲田大学 創造理工学部
hlc-196
  • 登録番号:hlc196
  • 作品名:銀座山脈
  • 氏名:原 啓之 / 高藤友穂 / 山口大輝
  • 学校名:京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科建築学専攻
hlc-262
  • 登録番号:hlc262
  • 作品名:alternative dept.
  • 氏名:宮野健士郎
  • 学校名:東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース

審査員コメント

銀座という場所のことは、わかっているようで、実はよくわからないことが多いということを、今回のコンペで発見した。
ブランド街のようでありながら、職人もいるし、夜のクラブもいろいろある。そんな多層構造の街をどう建築化するかは、それほど容易ではなかった。「街を建築化する」という行為の有効性についても、改めて考えさせられた。街の特質をピックアップするという行為自身が、頭でっかちな観念的なアプローチではないかと、今回強く感じた。街を建築に転写するという考えが重層性、多様性を逆に殺してしまう。今回、そんな案が多かった。
銀座というフレームで考えると、この失敗をおかしやすい。むしろ、その敷地に降りていって、その敷地の特別さ―どんな敷地にも絶対にある―からスタートするやり方に、僕は大変な可能性を感じた。特に若い人に、そのダウン・ツー・アース、ダウン・ツー・サイトの方法を学んでほしい。

隈 研吾


今回も環境配慮、サステイナブルという観点から審査を行ったが、特に「集散的銀座空間」「GINZA ZERO」「GINZA show wall」の3作品に注目した。最終的にこの3作品は最優秀、優秀に選ばれているが、環境提案としても着目すべきものがあった。「GINZA show wall」は扁平な敷地にシュールミングという新業態を当てはめ、そのショーケースを同時に環境装置にも利用する秀逸な提案だった。「集散的銀座空間」は内外の壁面緑化とパイプ冷却システムを組み合わせた特徴的なファサードを提案した。「GINZA ZERO」は提案者自身のSDGs等に対する意識の高さもうかがい知ることができた。

伊香賀 俊治


地価の高い銀座での13m×115mという極端なプロポーションの敷地。どのように料理されるのか期待していた。最優秀案の「GINZA show wall」は、ショールミングというトレンドに着目し、それに相応しい、構造・家具のシステムまで含めて体験型空間をつくる、密度の高い提案であった。優秀作品「GINZA ZERO」は、社に発想を得た切妻の屋根を階段として利用することにより、バランスの良いネガ・ポジの空間を創出。優秀作品「Iridescent complex」は、ファブリックの多様な使い方により、空間の質を変えられることを示した提案。優秀作品集散的銀座空間は、裏通りには見られないダイナミックなスケール感を創出。

亀井 忠夫


すべてのプレゼンからは、独創性を生み出そうとする涙ぐましい努力の跡が見られました。審査員として多くの気づきをいただきました。投資家に聞いてもらえるレベルには達していると思います。さらに、投資家に検討してもらえるレベルとは何か、それは、コンテンツからファイナンスに至る全体のバランスです。最優秀賞のショールーミングモールのアイデアは、IoTの進化に伴い、商業店舗は、さらには建設業界や金融機関はいかにすべきかという興味深いテーマを提起してくれました。今後は、経済や金融の学生にも参加を促したいと思います。

根本 祐二


「極端に扁平で細長い敷地」。募集要項にそうあるので見に行ってみると、びっくりするような細長い敷地に、平たい建物が立っていた。この特異な条件を学生たちがどのようにプラスに転じるのか。今回、初めて審査をさせていただいたが、敷地を見て「これは面白い」とテンションが上がった。最優秀の提案は、書類選考の段階から一番惹かれた。敷地の奥行きのなさをプラスに転じている案が少ないなかで、ここを「ショールミング」の一大拠点とし、壁を棚にして実物を数多く見せるというアイデアには現実味と突破力を感じた。ほかにも造形的に面白い案は数多くあったが、最優秀案は敷地を生かした事業性という点で一歩抜き出ていたと思う。

宮沢 洋


今回はヒューリックの重点エリアである銀座をテーマにしました。この大変ユニークな形状の敷地に対して、学生の皆さんがどのようなアイデアを提案してくれるか期待しておりました。多くの力作の中から着目したのは、「GINZA ZERO」と「GINZA show wall」です。「GINZA show wall」はこの敷地形状に適した事業としてショールミングというソリューションを提案した秀逸な作品であったと思います。また、「GINZA ZERO」は当社も現実に検討している「銀座の木造商業ビル」をユニークなデザインで提案してくれました。来年は第7回を迎えますが、より幅広い分野の学生の皆さんに参加していただけるような魅力的なテーマを用意したいと考えています。

吉留 学

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