最優秀
優秀
受賞者
- 登録番号:hlc00055
- 作品名:YOKOHAMA KALEIDOSCOPE-横浜の魅力を増幅し映し出す、万華鏡のような建築-
- 氏名:清水 明彦 / 石井 孝典
- 学校名:千葉大学大学院 / 東京大学大学院
「ビジット・ヨコハマ」をテーマに開催された第3回ヒューリック学生アイデアコンペは、2015年10月12日にヒューリック本社にて公開2次審査を実施しました。プレゼンテーションと質疑応答、審査委員の議論を経て、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、佳作6作品が決定しました。(応募総数118点)
審査員コメント
ヒューリックのコンペでは、学生を対象としているけれども、単なるアイデアコンペではなく、リアルでプラクティカルであることが求められていることがユニークであり、昨今の建築をめぐる状況の中でも意味があるコンペだと高い評価を獲得している。
しかし、リアルでプラクティカルであるだけでは、このコンペに勝つことができないということを、今回の結果は教えてくれる。一等案は、都市の中の一般的な商業建築に対する一種の挑戦であった。そこで提案されているのは、単なる美しくかっこのいいテナントビルではなく、都市の流通システム、インフラ自体に対する異議申し立てであり、批評であり、挑戦であった。そこで提示された問題の根はとても深く、都市とは何か、商業とは何かというところにまで、届いている。
読む人が読み、見る人が見れば、この案がいかに現代の都市に対して挑戦的であり、深い視点をもっているかが分かるのである。そして同時に、それが実際の商業施設としても、楽しそうで、「行ってみたいな!」と思わせるところが、この案のミソなのである。
一言でいえば、リアリティとクリティシズムが両立しているのである。そのようなものこそが、本当のリアリティであり、本当のクリティシズムだということを、この案はわれわれに教えてくれるのである。
隈 研吾